2021/03/28 宿主のひとりごと 令和3年3月
東日本大震災から10年が過ぎました。
マスコミでこの10年間の復興の歩みやこれまでの出来事を目にすると、歴史的に大変大きな出来事に遭遇していることに改めて気付かされます。
震災当日は電気がなく、暖房もテレビも使えない中で、唯一の頼みは車でした。
当時購入したばかりのハイブリッド車で、走行しない限りはほとんどガソリンを消費せず、テレビを視聴し情報収集したり携帯電話の充電用の電源を確保したりしていました。
最近の車なら直接携帯に充電できる装備もあるようですが、その当時は、以前から所有していた、車の12Vを100Vに変換する装置をシガライターソケットにつなぎ、そこから電源ドラムを伸ばして家の中まで持って行き、携帯やパソコンの電源を確保していました。
繰り返し報道される津波の映像を見ながら、不安だったためかほとんど眠ることなく(もしかしたら気付いていなくても眠ったかも)車の中で一晩を過ごしたと記憶しています。
あまり暖房をかけるとガソリンを使ってしまうので、毛布を持ち込み暖を取っていました。
とはいえ電源を使用しているためか、時折エンジンが始動しますが、ガソリンの消費はわずかだったと記憶しています。
シーンと静まり返った中でのエンジン音は、妙に大きく感じました。
最近ではカセットボンベで作動する非常電源装置を備えたり、非常用の品を揃えたりして準備万端ではありますが、もうあんな経験はしたくないと改めて思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
展望露天の湯 有馬館
館主 須藤 信晴