2020/02/27 宿主のひとりごと 令和2年2月
第50回を迎えた「伝進館長杯柔道大会」が開催され、副実行委員長という立場で大会の運営いたしました。
この大会は52年前に、当時の上山市柔道連盟の会長の小林傳一郎氏が、上山市内の柔道発展のために、自分の敷地内に私財を投じて「傳進館」という道場を建て、その数年後館長杯として始った柔道大会です。
「傳進館」の「傳」は今は使われることが少なくなったので、「伝」という字になりました。
この道場ができたころ私は中学生で、ここで高校生や大人とやる練習がとても嫌いだった記憶があります。
そこそこ体の大きかった当時の私は、同級生や先輩とだけなら、それほど投げられることも少なく練習ができるのですが、ここに来ると次々に投げられてしまいものですがら面白くない訳です。
そして、中学を卒業して高校生になり、高校の部活がない時は先輩と一緒にこの道場へ何度か練習に来た記憶があります。
当時のことを思い出してみると、中学校の柔道部顧問の真田先生の思い出ばかりです。
柔道を曲がりなりにもこれまで続けてこれたのは、真田先生のおかげだと思っています。
しかし、この真田先生は私が二十歳を過ぎて数年後に亡くなってしまいます。
亡くなってしまいましたが、この大会をはじめ上山市の柔道発展には、真田先生を抜きにしては決して語れない事が脈々と息づいています。
現に上山市柔道連盟の歴代幹部は、ほぼ真田先生との関わりがある者ばかりです。
最近こんなことを耳にしました。
「金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのが一流である。」
これを耳にしたときすぐ真田先生が思い浮かびました。
明らかに真田先生は一流だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
展望露天の湯 有馬館
館主 須藤 信晴