2018/09/26 宿主のひとりごと H30年9月
先日、かみのやま温泉の伝統行事の「踊り出車(おどりだし)」というイベントが開催されました。例年の事なのでご存知の方も多いとは思いますが、踊り手を乗せた屋台を引いて移動しながら市内各所で踊りを披露するお祭りです。
そもそも、このお祭りは宝暦2年(1752年)から始まったとされ、始まりの150年くらいは新庄市の「新庄まつり」のように、人形の飾り屋台であったと伝えられています。
明治時代に入り、現在のような人を乗せて踊りを披露する形になったと伝えられています。
戦後途絶えてしまいましたが、40年前に当時の上山青年会議所が中心となって復活させ、その後振興会ができて祭りを引き継ぎ40周年を迎えた訳です。
実は私はその当時からこのお祭りに参加してきましたが、途中どうしても参加できなかった年もありましたが、ずっと携わってきた一人でもあります。
復活した最初の年は、それはそれは賑やかなイベントとなり、戦前の様子を知る方々は涙を流して復活を喜んでいたのを思い出します。
復活して40年を迎えたこのお祭りも、様々な問題をクリアし変革しながらここまで来た訳ですが、40年を節目に来年以降大きく変わらなくてはならなくなりそうです。
補助金の減額や廃止、協賛金の集まりにくい状況、そして何より市民の関心の低さをどのように解決していくのか、課題は山積みです。
しかし、260年以上も前からの歴史があり、温泉地にふさわしいイベントはこれだけだと思いますので、なんとか永く存続する方向で、変えていかなければならないことと、変えてはならないことを選別して取り組んでいかなければならないと感じた、一日でもありました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
展望露天の湯 有馬館
館主 須藤 信晴