2018/06/26 宿主のひとりごと H30年6月
先日、パラリンピック、車イスバスケットボール日本代表選手にも選ばれた三宅選手と秋田選手がお泊まりいただきました。当然車イスでおいでになりましたので、バリアフリー対応客室にお泊まりいただきました。
南陽市で開催されたイベントに参加するために来形された訳ですが、貸切風呂の「やわらぎ」も利用していただきましたし、客室内も大変使いやすく設計されていて良かったという評価をいただきました。
また、イベントにおいても様々なバリアフリーに対するアドバイスをいただきましたので、今後に活かそうと考えておりました。
そんな中、今度は全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)シルバースター部会において、平昌冬季パラリンピックで参加5種目で金メダルを含み5種目すべての競技でメダル獲得した、村岡桃佳選手の講演を拝聴するチャンスがありました。
このシルバースター部会とは、「人に優しい宿づくり」という趣旨に賛同し、ある一定の基準を満たすと入会が許されるもので、年に1回総代会を開催し、取り組みの成果や今後の課題などを報告し合う会で、山形県の代表として参加させていただきました。
全国で約800軒強の加盟があります。
講演の中で、国内のホテル・旅館もどんどんバリアフリーが整備されたお部屋が増えて、不自由さを感じさせなくなりつつあることはうれしいのだが、ちょっとしたところの配慮が足りないことが国内では多いというお話でした。
たとえばバスタオルが置かれている場所が高い所ですと車イスに座っていると届かない等、設備が整っているだけに残念に思うとのこと。
逆に国外に出ると設備的にはバリアフリーでなくても意外に快適に過ごせることが多い。
この理由は、「障がい者に慣れている。」さらには「声がけがうまい。よく声をかけてくれる。」というものです。
これは現在当館でも進めている「心のバリアフリー」に通じることであり、今後実践して行かなければならないと想いを強めたところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
展望露天の湯 有馬館
館主 須藤 信晴