旅館というものは、お客様の安全をお守りするためや、快適に過ごしていただくための設備がたくさんあります。
それらはあって当たり前のため、何事もなければ誰も気にもしませんし目にすることもあまりありません。
目にすることがないというより気が付かないという表現が正しいかもしれません。
代表的なものは非常照明です。普段は点灯することはありませんので当然です。
停電などがあると点灯しますが、よほどのことがない限り停電はしませんので、どのように非常照明が点灯するのかを見たことがない人は多いと思います。
また、火災報知器と連動した熱感知器や煙感知器も、どこにあるのか気が付いていない人も多いと思います。
これらは人目に付く場所にあるので、ちょっと注意して見ればすぐわかると思います。
この人目に付くもの以外にも消火栓ポンプや非常電源設備などは、どこにあるのかさえ分からないと思います。
また、大きな受水槽も何のためにあるのかを知る人は少ないかもしれません。
このように目に見える場所から見えない場所まで様々あり、万一これらが作動しなければ大変なことになりますので、定期的に点検したりしているわけです。
ですから、旅館を運営して行く上でお客様がいなくてもお金はかかっているんです。
コロナ禍で大変な時期ではありましたが、全館の非常照明や消火栓ポンプなど更新の時期に来ていましたので最新のものに入れ替えました。
あの時決断しておいて良かったと、今は思います。
というのも、半導体不足がこんな物までに及んでいて、今はいつ納品されるか分からないような状況にあるとの情報です。
お客様の安全安心のためには必要なことですが、こんな事をPRの材料として使用するわけにも行かず、せめてこの「ひとりごと」でつぶやかせていただきました。
お客様の安全安心のためにやって良かったと思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
お部屋食と温泉貸切風呂
くつろぎの宿 有馬館
館主 須藤 信晴