ブログ「宿主のひとりごと」

ブログ「宿主のひとりごと」ブログ「宿主のひとりごと」

2019/09/29 宿主のひとりごと 令和元年9月

 先日、ふるさと秋祭り「踊り山車」という歴史あるイベントが開催されました。

このイベントは江戸時代の宝暦から始まったとされる古いお祭りで、上山市民にとっては、守るべき歴史あるお祭りであると思います。

今年も2台の「踊り山車」が踊り手を乗せて市内を練り歩き、要所要所で踊りを披露しました。

「踊り山車」は、舞台のついた屋台に踊り手を5~10人ほど乗せて、20~30人程度で引いて移動するのですが、時には電線が邪魔になったり、時には道幅が狭い所を通ったりする訳ですが、それぞれに対処法が準備されていて、人力で引くという原始的な割には良く考えられてるなぁぁと感心するところもあります。

電線が邪魔になる場合は、通称「竿(さお)ちゃん」と呼ばれる人が長い棒に細工がされたもので電線を持ち上げて通り易くします。

昔はこの「竿ちゃん」はイケメンが選ばれて、電線を持ち上げる動作がカッコ良くてモテモテだったという話を聞きました。

また、狭い場所に行ったときには「破風(ハフ)」と呼ばれる屋根の先端部分が折りたためるようになっていて、颯爽と舞台袖に駆け上がり、手放しに近い状態で上手に「破風」を折る動作もカッコイイものです。

昔は踊り手へのアピールのためこの「破風」を折る動作を競ってやっていたと聞きました。

現在では電線が引っ掛かるところが少なくなり、「竿ちゃん」の出番は減るばかり。

また、「破風」を折ることを若い人たちが積極的に競い合うことがなくなってしまいました。

少し寂しい気持ちがありますが、今年も様々な団体から協力をいただいて無事2台とも「千秋楽」を迎えることができました。

私も踊り山車振興会の一員として、是非来年も開催できるよう微力ながら頑張りたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

展望露天の湯 有馬館
館主 須藤 信晴